中央区沿革図集
第16回地名研究賞 受賞
大都市江戸・東京の最も都市らしい機能が、約400年にわたって集中し続けた中央区。そして、商業・情報・文化の中心として重要な役割を果たしてきた中央区には、実に多彩で豊富な都市の歴史的情報が集積しています。
「中央区沿革図集」は、江戸から現代までの姿の変化を、地図を中心に追跡し適切な解説や文献資料などを添えて、特徴を明らかにした地図集です。
「沿革図集」を"見て""読んで"お楽しみください。
内 容
地図の種類 (見たいタイトルをクリックするとその場所へ移動します。)
3篇共通の収録地図
江戸期から現在までの町の移り変わりを見るために、次の12種の地図を選び、月島・日本橋・京橋それぞれの地域の部分を、それぞれの巻におさめました。
- 武州豊嶋郡江戸庄図
- 江戸方角安見図鑑
- 御府内沿革図書
- 改訂「江戸之下町復元図」
- 大区小区時代の沽券図
- 明治17年参謀本部陸軍部測量局東京五千分一図
- 大正元年地籍地図
- 大正12年関東大震災火流図
- 昭和7~11年の火保図
- 昭和20年代の火保図
- 昭和37年頃の各地域図
- 中央区現況図
京橋篇 収録地図
バタビア湊との比較で浮かびあがる近世の江戸湊 "京橋"

- 江戸とバタビア バタビアにも"八町堀"があった! 約330年前のバタビア(現在のジャカルタ)の地図を同時期の江戸図と比較-その相似と共通性をさぐる。
- 延享(寛保)沽券図
国立国会図書館所蔵の、銀座を中心とした沽券図を初めて復刻。道路、木戸、橋、下水、拝領屋鋪など - 帝都復興事業による変化帝都復興区画整理対照図を掲載。
- 京橋よろず地図
- 京橋の名所旧跡と文化財
- 関東大震災前の京橋
- 京橋地区の神社・寺院・教会
- 銀座地区の近代化
- "祝祭都市"京橋
- 京橋地区の情報ネットワーク
- 京橋人国記
日本橋篇 収録地図2
江戸・東京を通じて経済・文化の中心 "日本橋"

- 中央区の地下のありさま
東京中心部の約400年前のありさまを知るための図として、東京地質図2種。 - 寛保沽券図(附:横山町、村松町沽券図)
京橋図書館所蔵の区民文化財、寛保4年(1744)作成の古地図を、活字を付して復刻。江戸時代の土地の所有関係から行政のシステム、町づくりを知ることのできる、基本的資料。 - 帝都復興事業による変化
日本橋地域の帝都復興区画整理対照図を掲載。現在の東京の町なみの基本的な骨格づくりのプロセスを見る。
月島篇 収録地図編

- 石川島・佃島のかたち
江戸~東京の地図16枚の中から月島地区だけを取り出して並べ、埋立・開発の歴史を一覧。 - 大正10年 月島調査社会地図
内務省衛生局が行った工場地帯・月島の調査。商店の分布図など、74年前の月島の姿が地図に。 - 記憶の中の月島
月島地区の住民のみなさんの、思い出にある戦前のまちなみを書き込んで作成。