「肉」
「肉」と聞いて、どんなイメージをしましたか?今回は「肉」に関する本を集めました。
- みかんとひよどり
- 近藤史恵/著
KADOKAWA

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最近、体調が悪く、気持ちが落ち込むことはないでしょうか。この小説に登場する澤山は、熊鍋を食べて元気になったといいます。私達が普段食べている牛・豚・鶏とは異なるジビエ料理には、「命を食べている」と強く感じ、気持ちが湧き上がるとあります。
美味しそうなジビエ料理がたくさん出てくる本作。シェフの潮田と猟師の大高が助け合っていく様子も合わせて堪能してください。
- ツキノワグマの掌を食べたい!-猟師飯から本格フレンチまでジビエ探食記
- 北尾トロ/著
山と溪谷社

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とにかく、いろんな動物の肉を食べる本です。イノシシ、ウサギ、シカなどの有名な肉はもちろん、エゾライチョウ、ハクビシン、キョンなどのなじみがない肉まで食べています。すべての動物がおいしいという感想だけではなく、詳細に肉の味やおすすめの食べ方について記されています。料理された肉の豊富なカラー写真や、ジビエに関わる人の話、狩猟の方法や現実の話もあり、豊かで深いジビエの世界を理解しやすい入門書です。
- 肉食の社会史
- 中沢克昭/著
山川出版社

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日本において肉食文化は時代によって様々な政治観・宗教観・地域差・身分差のもとで変容していました。その中で古代から近世において、「日本人は、動物を殺して食べることに、いつから『うしろめたさ』を抱いてきたのか」がテーマです。貴族や武士が実際にどんな肉を食べていたのか、食べることについてどのように考えていたのかを学びながら知ることができる本です。