音楽
本から音色を感じてみませんか? 今月は音楽の本について特集します。
- 命の響
- 舘野泉/著
集英社
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ピアニストである舘野泉さんは、65歳の時にコンサート中に脳溢血で倒れてしまいます。2年間の空白の時を経て「左手のピアニスト」として復帰され、86歳になる現在も左手で演奏活動をされています。この本は主に倒れてから、再び左手で演奏を始めるまでのことがユーモアたっぷりに記されています。
図書館には舘野さんのCDも所蔵していますので、演奏曲もおすすめします。
- 学校で教えてくれない音楽
- 大友良英/著
岩波書店
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「音痴はない」とご存じですか?
著者は、連続テレビ小説「あまちゃん」音楽担当の大友良英さんです。大友さんが学校以外の場所で、ゲストの人やワークショップに参加した人達と、音を出したり歌を歌ったりします。上手い・ヘタに関わらず「音を楽しむ」事が詰まった一冊です。基礎や知識も大事だけれど、何も考えずに手拍手や声を出して参加してみるのも楽しそうです。この本からはそんな楽しい音が感じられます。
- 入門世界の民族楽器
若林忠宏/著
東京堂出版
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世界の民族楽器にはどんなものがあるのでしょうか。人類はいつ、どうやって楽器を発明・発見し、伝え広めていったのでしょうか。滅びた楽器500点もの復元製作に携わった著者による楽器学の入門書です。古今東西の楽器の種類分けから始まり、民族楽器の歴史や演奏法、問題点を著者の経験談を交えながら分かりやすく解説しています。