いとうみく／著

アリス館

あらすじ

　17歳の円人（えんと） はアルバイト先で暴力事件を起こし、試験観察の処分を受けることになった。補導委託先は煙火店（えんかてん） の深見の家だった。深見の家族と双子の花火職人との騒がしい生活に慣れない円人。そんな深見たちとの暮らしは、現実に失望していた円人を変化させていく。一方、円人の世話をする深見にも秘めた思いがあった。心を閉ざし立ち止まっていた円人は、犯した罪と向き合い再び歩き出す。

コメント

◆人は、必ず変わることができる

◆花火を見に行きたくなった

◆未来を夢見ることを諦めていた主人公が少しずつ変わる様子が丁寧に描かれている

◆夜空に咲く花火のように暗闇に希望の光を見出す物語

◆失敗したらやり直せないなんてことはないはず

花里真希／著

講談社

あらすじ

　引っ込み思案で人と話すことが苦手な朔弥は、なりゆきで園芸部に入ることに。そこには、近寄りがたくてクラスで浮いている西森くんと、ユニコーンのぬいぐるみをいつも連れているアズサがいた。性格もばらばらで、それぞれに悩みを抱えている3人だったが、いっしょに野菜を育てるうちに打ち解けていく。

コメント

◆こんなふうに息抜きできる過ごしやすい場所を見つけたい

◆個性的な園芸部3人のお話です

◆自分らしくいられる居場所や友人がいるってとても素敵なことだと思う

モニカ・ロー／作　中井はるの／訳

小学館

あらすじ

　生まれつき障がいがあり車いすで生活をする12歳のエミー。車いすで大ジャンプをするモトクロス選手に憧れ、自宅に設置したジャンプ台で練習に励む日々。技を磨くために競技用の車いすがほしいエミーは、資金集めのためにオンラインショップを運営している。夢に向かって順調に突き進んでいたエミーにある事件が起きる。

コメント

◆多くの「気づき」をくれる物語

◆自分の望みを叶えるために全力で頑張る爽快なストーリー

◆競技用の車いすを調べてみた。想像していた車いすとは全然違う！

こまつあやこ／著

講談社

あらすじ

　書道が大好きな真歩は憧れの高校に入学するが、父の療養のため引っ越しすることになり中退を選ぶ。高卒認定試験合格を目指すかたわら、図書館の宅配ボランティアを始める。そこで出身や年齢が異なる友達や、アラビア書道と出会う。交流を通して、真歩は新たな決断をする。

コメント

◆はじめて知ることと素敵な出会いで前向きな気持ちになります

◆アラビア書道やってみたい！

工藤純子／著

講談社

あらすじ

　知里（ちり） の通う中学校の校則は90項目以上もあり、学校の外に出ても校則に縛られる毎日。そんな校則に疑問を抱いた知里は、所属する文芸部のメンバーと「中学生の主張コンクール」への出場を決意。自分達の意見を学校や地域の人達に伝えたい。目指すは、校則の主導権を生徒に！

コメント

◆声をあげるって大変ですごいこと！

◆その校則って本当に必要？

◆なにかを変えるには多くのパワーが必要

イエバ・スカリエツカ／著　神原里枝／訳

小学館クリエイティブ

あらすじ

　2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。ウクライナ北東部の都市・ハルキウに住む12歳の少女イエバは、避難生活を日記に書くことにした。砲撃への恐怖や不安、助けてくれた人への感謝、スマホでの友達とのやりとりなど、現代の戦争がリアルに書かれている。

コメント

◆どんなに不安でつらかったかと思うと胸が苦しかった

◆早く学校の皆が再会できますように

石崎洋司／著

講談社

あらすじ

　レオナルド・ダ・ヴィンチは、1452年にフィレンツェ郊外のヴィンチ村で産まれた。複雑な家庭環境で育った彼は、やがて優れた才能を発揮する。芸術家として有名なレオナルドは、発明や科学など様々な才能にも溢れていた。天才の彼はどのような生涯を送ったのだろう。

コメント

◆名画が完成するまでの道のりを知ることができて楽しい！

◆天才ダ・ヴィンチも私たちと同じ人間だったんだ

日向理恵子／著

KADOKAWA

あらすじ

　風に乗って国々を襲う原因不明の災い塵禍（じんか） 。アスタリット星国（せいこく） の写本士は、塵禍に遭った国から書物を救出して書き写し、次世代へと書物を残す。写本士見習いのコボルは仲間と共に、書物救出任務でメイトロン龍国（りゅうこく） へと赴く。そこで国が隠していた真実を知ったコボルたちは……

コメント

◆ペンと言葉で世界に立ち向かう冒険ファンタジー

◆書物を書き記すこと、残していくことの意味を考えた

奈倉有里／著

創元社

あらすじ

　不思議な白地図（はくちず） を持って、君はこれから言語の世界へと旅に出る。他言語の面白さや魅力を知るたびに、手元にはその言語を理解するためのアイテムが増えていく……。ロシア文学の翻訳者である著者が、自身の体験をもとに第二言語習得の奥深さを“クエスト方式”で導く。

コメント

◆翻訳って奥深くて面白い！

◆外国の文化や迷信の話も興味深く楽しんで読めます

横沢彰／作　佐藤真紀子／絵

新日本出版社

※シリーズあり

コメント

◆部活に入ることで少しだけ前向きになった主人公に感動

◆石を磨くときに出る音はどんな音なんだろう？と想像しながら読んだ　　　　　　　

中野吉之伴／著

理論社

コメント

◆好きなことを諦めなければ形になることが分かる本

◆やりたいことに対するアプローチ方法は決してひとつではないはず

天川栄人／著

講談社

※シリーズあり

コメント

◆真正面からケンカして仲直りできる関係がうらやましい

◆ＳＮＳに支配される生活より星を見よう！

ウェイ・チム／著　冬木恵子・山本真奈美／訳

アストラハウス

コメント

◆「ふつう」に憧れる少女の青春ストーリー

◆読みながら何度も苦しくなったけど最後はほっとした